リノベ済み物件と自分でリノベする物件の違い
どちらが正解ではなく、自分に合った選び方を知ることが大切です
中古住宅を検討する時、「リノベ済み物件を購入するか」「中古住宅を買って自分でリノベーションするか」で悩む方は多いと思います。
リノベ済み物件は、すでに内装や設備がきれいに整えられているため、完成後のイメージが分かりやすく、すぐに住み始めやすいという魅力があります。
一方で、自分でリノベーションする物件は、間取りやデザイン、設備を自分たちの暮らしに合わせて決められる自由度があります。
どちらにもメリットがあり、注意点もあります。大切なのは、「安いか高いか」「きれいか古いか」だけで判断するのではなく、自分たちの目的や予算、暮らし方、将来の活用方法に合っているかを見極めることです。
リノベ済み物件とは
リノベ済み物件とは、売主や不動産会社、買取再販業者などが中古住宅を購入し、内装や設備などを改修したうえで販売している物件のことです。
キッチン、お風呂、洗面台、トイレ、床、壁紙、建具などが新しくなっていることが多く、見た目にも分かりやすい魅力があります。
購入する側にとっては、完成した状態を見て判断できるため、「どんな家になるのか分からない」という不安が少ないのが特徴です。
また、工事が完了しているため、購入後すぐに住めるケースも多く、引っ越し時期が決まっている方や、リノベーションの打ち合わせに時間をかけにくい方には向いています。
リノベ済み物件のメリット
リノベ済み物件の一番のメリットは、完成した状態を見て購入できることです。
室内の雰囲気、設備の使いやすさ、色合い、間取り、明るさなどを実際に確認できるため、住み始めた後のイメージがしやすくなります。
また、リノベーション工事の手間がかからないことも大きな魅力です。自分で工事内容を決めたり、業者と打ち合わせを重ねたり、工事期間を待ったりする必要が少ないため、スムーズに購入から入居へ進められます。
さらに、住宅ローンの組み方が分かりやすい場合もあります。物件価格の中にリノベーション費用が含まれているため、総額が見えやすく、資金計画を立てやすい点も安心材料です。
リノベ済み物件の注意点
リノベ済み物件で注意したいのは、「どこまで工事されているか」が物件によって違うことです。
見た目がきれいでも、すべての部分が新しくなっているとは限りません。床や壁紙、水まわり設備は新しくなっていても、屋根、外壁、防水、配管、断熱、床下、耐震性など、見えない部分まで確認されているかは物件ごとに異なります。
中古住宅で大切なのは、見える部分だけではありません。
雨漏りの跡はないか、シロアリ被害はないか、給排水管は古くないか、外壁や屋根のメンテナンスは必要ないか。こうした部分を確認せずに購入すると、住み始めてから追加の修繕費がかかる可能性があります。
リノベ済み物件を選ぶ時は、「きれいだから安心」と思い込まず、工事内容や修繕履歴を確認することが大切です。
自分でリノベする物件とは
自分でリノベする物件とは、中古住宅を購入した後、自分たちの希望に合わせてリノベーションを計画する物件のことです。
まだ改修されていない状態の住宅を購入し、間取り、内装、設備、収納、照明、断熱、外壁、屋根などを自分たちで考えていきます。
たとえば、昔ながらの和室をLDKに変えたり、壁付けキッチンを対面キッチンにしたり、古い浴室をユニットバスに交換したりすることができます。
自分たちの暮らし方に合わせて家をつくれるため、「せっかく中古住宅を買うなら、自分好みにしたい」という方には大きな魅力があります。
自分でリノベするメリット
自分でリノベーションする一番のメリットは、自由度の高さです。
家族構成、生活動線、趣味、収納量、デザインの好み、将来の暮らし方に合わせて、住まいをつくることができます。
たとえば、広いLDKを中心にしたい、家事がしやすい動線にしたい、在宅ワークスペースをつくりたい、古い梁や柱を活かしたデザインにしたいなど、自分たちの希望を反映しやすいのが特徴です。
また、建物の状態を確認しながら、必要な部分に優先的に費用をかけることもできます。
見た目だけでなく、断熱、防水、配管、外壁、屋根、耐震など、長く安心して住むための工事を計画に入れられる点も、自分でリノベーションする大きなメリットです。
自分でリノベする時の注意点
一方で、自分でリノベーションする場合は、時間と手間がかかります。
物件探し、建物調査、設計、見積り、仕様決め、工事、引き渡しまで、考えることがたくさんあります。完成するまで実際の仕上がりが見えにくいため、イメージの共有も重要になります。
また、中古住宅の場合、工事が始まってから初めて分かる劣化が出てくることもあります。
壁を開けたら下地が傷んでいた、床下に湿気があった、配管が想像以上に古かった、雨漏りの跡が見つかった。このような場合、追加工事が必要になることもあります。
そのため、予算をぎりぎりに組むのではなく、予備費を見込んでおくことが大切です。
自分でリノベーションする場合は、理想の住まいをつくれる反面、計画性と専門家のサポートが欠かせません。
費用の考え方も違う
リノベ済み物件と自分でリノベする物件では、費用の見え方が違います。
リノベ済み物件は、販売価格の中に工事費用が含まれているため、総額が分かりやすいという特徴があります。購入時点で完成しているため、追加工事がなければ資金計画も立てやすくなります。
一方で、自分でリノベーションする物件は、物件価格に加えて、工事費、設計費、諸費用、予備費などを考える必要があります。
ただし、自分でリノベーションする場合は、どこに費用をかけるかを調整しやすいというメリットがあります。水まわりに費用をかける、内装はシンプルにする、外壁や屋根を優先するなど、目的に合わせて予算配分を考えることができます。
大切なのは、物件価格だけで比較しないことです。
リノベ済み物件も、自分でリノベする物件も、購入後の修繕費や維持管理費まで含めて総額で考える必要があります。
見た目だけでなく「中身」を確認する
どちらを選ぶ場合でも、必ず確認したいのが建物の中身です。
中古住宅では、内装のきれいさだけで判断すると後悔することがあります。重要なのは、屋根、外壁、防水、配管、床下、基礎、耐震、断熱など、見えにくい部分の状態です。
特にリノベ済み物件では、すでに壁や床が仕上がっているため、内部の状態が見えにくくなっていることがあります。だからこそ、工事内容や点検履歴を確認することが大切です。
自分でリノベーションする物件の場合は、工事前に建物の状態を確認できるため、必要な補修を計画に入れやすいというメリットがあります。
どちらの場合も、「何が新しくなっているのか」「どこまで確認されているのか」を見ることが重要です。
向いている人の違い
リノベ済み物件が向いているのは、完成した状態を見て購入したい方、早く入居したい方、リノベーションの打ち合わせにあまり時間をかけられない方です。
また、デザインや設備に強いこだわりが少なく、すでに整った住まいを選びたい方にも向いています。
一方で、自分でリノベーションする物件が向いているのは、間取りやデザインにこだわりたい方、自分たちの暮らし方に合わせて住まいをつくりたい方、建物の状態を確認しながら必要な工事を考えたい方です。
不動産投資家の場合は、目的によって選び方が変わります。
すぐに賃貸や売却につなげたい場合は、リノベ済み物件が合うこともあります。反対に、取得価格を抑え、自分で価値を高めて再販や賃貸につなげたい場合は、自分でリノベーションする物件の方が向いていることもあります。
不動産投資で見るべきポイント
不動産投資として考える場合は、感覚だけで選んではいけません。
リノベ済み物件は、すぐに運用しやすい反面、販売価格に工事費や利益が含まれているため、利回りや将来の売却価格を冷静に見る必要があります。
自分でリノベーションする物件は、取得価格を抑えられる可能性がありますが、工事費や工期、追加修繕、空室期間を見込む必要があります。
投資では、次のような視点が大切です。
・総額でいくらかかるか
・いくらで貸せるか
・将来いくらで売れるか
・修繕リスクはどの程度あるか
・入居者や購入者に選ばれる物件になるか
不動産投資では、「安く買えたか」だけではなく、「最終的に利益が残るか」が重要です。
再生住宅を選ぶ時の確認ポイント
これから再生住宅を購入する方は、見た目のきれいさに加えて、工事内容を確認しましょう。
確認したいのは、キッチンやお風呂などの設備だけではありません。屋根や外壁、防水、配管、床下、断熱、耐震性など、住まいの安心に関わる部分も大切です。
可能であれば、工事前の写真や工事中の写真、修繕履歴、保証内容などを確認すると安心です。
「きれいに仕上がっているか」だけでなく、「安心して長く住める状態か」を見ることで、購入後の後悔を防ぎやすくなります。
どちらを選ぶべきか
リノベ済み物件と自分でリノベーションする物件に、絶対的な正解はありません。
すぐに住みたい方にはリノベ済み物件が合うかもしれません。自分好みの空間をつくりたい方には、自分でリノベーションする物件が合うかもしれません。
大切なのは、目的をはっきりさせることです。
住むためなのか、貸すためなのか、売るためなのか。予算はどのくらいか。時間に余裕はあるか。どこまでこだわりたいか。将来どう活用したいか。
これらを整理することで、自分に合った選択が見えてきます。
最後に
リノベ済み物件は、完成した状態を見て選べる安心感があります。自分でリノベーションする物件は、暮らし方や目的に合わせて住まいをつくれる自由度があります。
どちらにも魅力があり、どちらにも注意点があります。
中古住宅や再生住宅を選ぶ時に大切なのは、表面的なきれいさや価格だけで判断しないことです。建物の状態、工事内容、将来のメンテナンス、資産価値まで含めて考えることが、後悔しない選択につながります。
IPリノベーションでは、中古住宅や再生住宅をただきれいにするだけでなく、その家の状態を見極め、暮らしやすさと将来の価値まで考えたリノベーションを大切にしています。
リノベ済みを選ぶのか、自分でリノベーションするのか。
大切なのは、自分たちに合った方法で、安心して長く使える住まいを選ぶことです。

